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子育て情報
2016年6月14日 16:40

子どもの台所仕事研究家 presents  第2話 1歳半からできる「おにぎりづくり」

子どもの台所仕事研究家 presents  第2話 1歳半からできる「おにぎりづくり」

子どもたちの眼差しは、真剣そのもの

 

こどもキッチンの石井です。

第1話では、お母さんがこどもを観察することの意味をお伝えしました。(子どもの台所仕事研究家 presents「マリア様みたいな母親にはなれへんて!」)

第2話となる今回は、その実践編です。

こどものおにぎり作りを通して、こどもの観察してみましょう。


準備するもの

準備物

ごはん(一口サイズのおにぎり3~4 つ分)

海苔(寿司用・全形1枚)

粗塩(ひとつまみ)

小さめの料理用バットまたはトレー

こどもの手のひらサイズの小鉢

スプーン

 

準備物は子どもが使うものとは別に、お母さん用にもう1セット用意しておくと、お母さんが一緒につくりながら、子どもにやり方を見せることになるので、よいかもしれません。

また、横に並んで一緒に行うと、子どもはお母さんのやっていることが見やすくて、「どうやるんだっけ?」と思った時に、横を見るだけですぐに確認ができます。


つくりかた

どの手順も、まずはお母さんがお手本をゆっくりやってみせて、子どもが作業している時は、手と口は出さずにしっかり観察しましょう。

おにぎりができあがる前にそれぞれの過程で食材を食べたがるかもしれませんが、「ひゃ~!のりがなくなるぅ~!Σ(゜д゜」「でも、まぁ、それもあっていいか~(^^;;」のあきらめモードで、乗り切りましょう!

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① 海苔をちぎります。

もみ海苔くらいの大きさにちぎります。ちぎった海苔はバットまたはトレーに入れておきます。

ちぎる

観察のポイント

新聞をやぶりたがる時期に、海苔をやぶって、もみ海苔をつくる作業は、こどもにとって楽しいものです。小さな子どもは、最初「ちぎる」よりも「ひっぱる」ように海苔を破こうとするかも知れません。試行錯誤する姿をじっくり観察していると、子どもなりに工夫している様子がみえてきます。

注意点およびコツ

ちぎりながら食べてしまうかもしれませんが、それもよし、です。口に入れて確かめたり、味わったりしているのかもしれません。


② 塩をつまんでごはんに振りかけます。

ふりかける

観察のポイント

実は小さな子どもにとって、親指と人差し指の2本で 細かなものをつまむのは楽しくもあり、やり始めは困難な作業。つまんだ塩を、指を擦り合わせながらまんべんなく振りかけるのも並大抵なことではありません。砂場で子どもが砂を指でつまむ、なんていうことが、塩を指でつまみふりかける、に活かされているのです。

注意点およびコツ

子どもがまだ「親指と人差し指をすりあわせる」の段階に至っていない時には、ふりかける、というよりも、ごはんの上に全部バサッと置く場合があります。それも止めずにそのまま続けると、1つだけ、塩辛いおにぎりができる。「しょっぱい」味との出会いですね,゜.:。+゜


③ 小鉢にラップを広げ 一口サイズのごはんを のせます。

のせる

観察のポイント

スプーンをうまく使うには手首のスナップが必要です。まだ手首が自由に動かない場合は、スプーンの持ち方を自分で工夫する姿が見られる場合もあります。また、スプーンにのるごはんの量や、あとどのくらい小鉢に移すべきかなどを見極める力も、格闘しながら身につけていきます。

注意点およびコツ

子どものこれまでの体験から、スプーンとご飯を前にすると「ああ、これは食べるっていうことだな。」と思って、口に運ぶ場合があります。食べちゃってもいいし、大人が作業をゆっくりみせながら「おにぎりつくってるよ~」というのもOK。こどもの「今」を感じると、今、どう関わるのが適切なのか、がつかめてくるかも。


④ ラップごとごはんを 握ります。

にぎる

観察のポイント

ごはんには独特の柔らかさがあるので、新たな感触に出会うチャンスです。また、握るのは得意な子どもたちですが、丸くするのには技術が必要。さあ、子どもたちはどんな形をつくるでしょう。観察してみまし ょう。

注意点およびコツ

丸くなくても大丈夫。好きに握らせてあげ てくださいね。もしも、ご飯が手について「やだー!」という場合は、子どもは本当にその触感が「イヤ!」でとても困っている場合がほとんど。ここは続行して「やらせよう!」と格闘しても、大変なだけなので、さっさと手を洗った方が得策かと思います。


⑤ おにぎりを海苔の 入ったトレーに入れ、 トレーを振って おにぎりを転がし、海苔をまぶします。

ころころ

観察のポイント

大人は子どもの横で、自分のトレイのおにぎりをコロコロさせるのみ。子どもには、この作業はやってもらうのみ、です。やってみると分るのですが、中のおにぎりを転がすには、かなりのコツが必要。言葉で伝えても、できるようにはなりません。

注意点およびコツ

「ごはんを転がしてのりをまぶしている」ということが分かるよう、ゆっくりとやって見せてあげましょう。


⑥ お皿に移して、 できあがり。

いただきます!

もりつけ

観察のポイント

自分で作ったものを食べると、食べものに対する意識が変わることがあります。普段あまり食べない子も、進んで食べる場合もあるかも・・・♪

注意点およびコツ

まずは、試してみましょう♪


⑦ お片付け。 道具を台所に運んだり 洗ったりします。

かたづけ

観察のポイント

ものを持ってバランスをとって歩く、というのを子どもはとても喜んでやります。「お母さんみたいに運びたい。」「大好きな人の役にたちたい。」そんな気持ちの現われです。毎日のご飯の片づけなども「運ぶ」をしてもらってもよいかも、です。

注意点およびコツ

「使った道具は片付ける」。ここまでがお料理の基本であることを知るチャンス。子どもは体験から学びます。日々の生活の中に、何気に転がっているチャンスを見逃さず、ぜひ活かしましょう。


いただきます

おにぎり作りはいかがでしたか?

私たちが当たり前のように使っている指先や手首の動きは、練習しないとできない高等な技なんですね~。

みなさんも覚えていないかもしれませんが、自分で練習してできるようになったんですよ。

面白いでしょ?

 

もたもたする子どもを見て

「何でできへんの!遅いな~。もう、お母さんがやったるわ!」なんてイライラして子どもから作業を取り上げる前に、よーく観察してみてください。

そしたら、子どもも練習できるし、お母さんもイライラせんで済むし、子育てがどんどん面白くなるかもしれません。

服を着る、手を洗う、靴を履く‥何でもそうやって観察してみてください。

きっと発見があると思いますよ。


こどもキッチン主宰

石井由紀子さん

石井先生

子どもの台所仕事研究家。 モンテッソーリの教育理論をベースに 台所仕事から子どもの自立をつくる教室 「こどもキッチン」を主宰している。

こどもキッチン http://blog.kodomo-kitchen.com/